GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代(アダム グラント(著)、楠木 建 (監訳))

こんにちは、もーちゃんです!

今回は、『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』(アダム グラント(著)、楠木 建 (監訳))を紹介させていただきます。

 

もっとも成功するのはどんな人?

誰しも一度は考えたことがある問いではないでしょうか?

周りのことを考えて、人に優しくできる人は成功するってよく聞くけどね・・・。

競争社会なんだから、自分の利益を最優先に考えないと成功できないよ!

そんな問いに答えてくれるのが本書です。

もーちゃん

「人に優しくできる人が成功する」って言われても、現実社会を生きる大人としては、どこか綺麗事な感じがしますよね…。

 

本書は、全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の教授で組織心理学者のアダム・グラント氏によって書かれたものです。

 

もっとも成功する人はどのような人なのか。

本書に書かれている成功する人の特徴や考え方とその理由を知り、ぜひ、あなたの成功のために役立ててください!

 

では、さっそく本題へ。

 

※本記事は私の勝手な主観で書籍を紹介します。内容や解釈等が異なる点があるかと思いますがご容赦ください。正確な内容は実際の書籍をお読みいただければ幸いです。

 

人間の3つのタイプ

本書では、人間を3つのタイプに分けて、分析されています。

3つのタイプとは、

  •  ギバー(与える人)
  • テイカー(受けとる人)
  •  マッチャー(バランスをとる人)

 

ギバー(与える人)

ギバーとは、見返りなど関係なく、人に惜しみなく与える人のことです。

マザー・テレサみたいな人のことだね。

もーちゃん

うん。そんなイメージ(よく知らんけど)。

 

テイカー(受けとる人)

テイカーとは、真っ先に自分の利益を優先し、行動する人のことです。

ジャイアンみたいな人のことだね。

もーちゃん

劇場版の男前ジャイアンは除きます。

 

マッチャー(バランスをとる人)

マッチャーとは、ギブ&テイクの帳尻を合わせるような、損得のバランスを考える人のことです。

やられたらやり返す、倍返しだ!

もーちゃん

良いことをしてもらったらお返しをする感じですね。

 

ちなみに、本書によると、世の中の大半の人はマッチャーだそうです。

このことは日常生活の中でも感覚的にもわかる気がしますよね。

もーちゃん

ちなみに私も自身をマッチャーだと思っています。人に何かをしてあげるときには、見合う得があるときに行動する性格だと思います。

 

本書では、この人間の3つのタイプを比較し、「どのタイプの人間がもっとも成功するのか。」の答えとその特徴が説明されています。

もーちゃん

はたして、どのタイプの人間がもっとも成功するのでしょうか!?

(本書のタイトルに答えが書かれてるよね・・・。)

 

「与える人」(ギバー)こそ成功する

では、さっそく結論です。

ドォルルルルルルル・・・ジャーン!(ドラムロール)

 

「与える人」(ギバー)こそ成功する!!

 

でしょうね。タイトルどおり(笑)

でも、ギバーみたいな「お人好し」な人はテイカーみたいな人に搾取されちゃうんじゃない?

 

そのとおり。

テイカーは自分の利益を優先して行動するので、無条件に人に与えるギバーはテイカーから利用されてしまうことがあります。

  • 断れずにテイカーにお金を貸したら返ってこなかったり
  • 講義を無欠席で作成したノートを欠席ばかりのテイカーに無条件に見せることになったり
  • チーム内で最も働いて作り上げた最終的な成果を同チーム内のテイカーに奪われたり etc

 

本書に書かれてある調査においても、3つのタイプの中でパフォーマンス最下位はギバーだったそうです。

もーちゃん

原因は、ギバーが自分の利益を犠牲にして、相手の利益を優先する行動をしたからだそうです・・・。

やっぱり!ギバーは搾取されてるじゃないか!世の中は弱肉強食の世界なんだ!テイカーとして自分の利益を1番に生きていかないと!!

 

落ち着いてください(笑)

最下位はギバーでしたが、2位と3位はテイカーとマッチャーだったそうです。

あれ?2位と3位?1位は??

 

1位はギバーでした!

 

!?!?

1位と4位がギバー??どういうこと??

 

ギバーが2極化するという事実が判明したのです。

つまり、「成功するギバー」と「失敗するギバー」がいる、ということです。

 

どうやら、本書のタイトルである「「与える人」(ギバー)こそ成功する」には条件があるようですね。

 

「成功するギバー」と「失敗するギバー」の違いとは!?知りたい!

もーちゃん

「成功するギバー」の特徴を説明しますね。

 

成功するのは他者志向ギバー

結論、成功するギバーは「他者志向性」を持っています!

 

???

もーちゃん

なんのこっちゃですよね。説明します。

 

成功するギバーは、以下のような考え方で、人に与えています。

  • みんなの幸せのために高い成果を出す(=「自分」を含めたみんなの幸せを目的に設定している)
  • Win-Winの解決策を見つけられる etc

 

もーちゃん

要は、自分が利益を得ることも考えて人に与えている、ということですね!

 

成功する他者志向ギバーは、自分自身の幸せを守ることの大切さを理解しています。

けっして自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、誰に与えるか」を決定しているのです。

 

一方、失敗するギバーは、自己犠牲ギバーです。

自分の利益を犠牲にして相手の利益を優先するため、結果、精神的にも肉体的にもダメージを負ってしまい、燃え尽きてしまいます。

 

もーちゃん

前述したテイカーに搾取されてしまうギバーがこのタイプですね。

あー、僕の職場にもいるなー。断らずに自分を犠牲にしてまで人の仕事を手伝ってあげるような良い人・・・。

 

ここで、他者志向のギブの具体的な例として、私の経験を紹介します。

 

私が社会人なりたての頃、色々な飲み会の幹事を自ら引き受けていました。

もーちゃん

幹事って色々やるべきことがあるんですよねー。
  • 参加者の調整
  • 日時調整
  • 会場選定
  • 余興の企画
  • 機材備品等の準備 etc

 

参加者の皆さんが喜んでくれることは嬉しいのですが、本来なら仕事やプライベートに充てることができたであろう時間を喪失していると考えると、正直、「面倒だなー」と思うことも多々ありました・・・。

もーちゃん

特に職場の大きな集まりになると、段取りが大変で大変で・・・。

 

しかし、それでも私が、数多くの会の幹事を引き受けていた大きな要因は、ちゃっかり自分の利益を見失っていなかったからだと思います。

  • 色々な人との関係性の構築(人脈の広がりを感じ、すごく楽しかったです!)
  • 「よく幹事を引き受けてくれる人」「会を開催してくれる人」として好感度アップ(単純に評価が上がります!)
  • 幹事の仕事を通じて、美味しいお店の情報を幅広く知れる(お店選びに困らなくなりました!)
  • グルメサイト経由の予約で付与されるポイントを総取り(幹事の特権かと(笑)後日、貯まったポイントで家族で食事に行きました。) etc

 

もーちゃん

みんなも楽しく、自分にも利益があるというWin-Winだったからこそ、幹事ができてたのかなーと思います。

 

また、大切なことは、苦しくなったら人に助け(助言、協力)を求めることです。

 

自己犠牲ギバーは一人で抱え込み、精神的に苦しくなる傾向にあるそうです。

周囲からサポートを受け、自分の負担を軽くしつつ、ギブを継続することを心がけてください。

 

もーちゃん

私の幹事の例で言うと、人からおすすめのお店を教えてもらったり、参加者への案内や会計等を人に任せる等、自分が辛くならないようにしていました。

辛くなると楽しくないし、続かないもんね!

 

テイカー対策

でもさー。ギバーがWin-Winを意識しても、自分の利益だけを考えるテイカーが相手だと上手くいかないんじゃない?

もーちゃん

おっしゃるとおり。ですので、テイカーを相手にするときだけはマッチャーになりましょう。

???

 

テイカーは、自分の利益を最大化するために行動します。

よって、ギバーがWin-Winを意識してギブをしても、テイカーは自分の利益しか考えないので、見境なくギブを求められてしまいます。

もーちゃん

ジャイアンにラジコンやマンガを貸し続けても、返してもらえないし、さらに要求され続けるイメージですね。

搾取され続けちゃうね・・・。

 

そこで本書では、相手がテイカーである場合に限り、マッチャーとなって行動せよ、と書かれています。

もーちゃん

マッチャーとは、損得のバランスを取る人でしたね。

 

つまり、相手がテイカーで搾取され続けるのであれば、

  • 相手から何も見返りがない限り、ギブはやめる。
  • 見返りがあれば、同等のギブをする。

というように、ギブ&テイクのバランスを取るマッチャーとなり、自分自身が辛くならないようにしましょう、ということです。

もーちゃん

自分自身を守りましょう。テイカーのために自分を犠牲にする必要はありません。

 

私自身の経験としても、テイカー対策としてマッチャーとなることは有効だと考えています。

私の大学時代にも、テイカー気質の友人がいて、対応に困ることが多々ありました。

もーちゃん

普段はメンバーの中心で、人当たりが良い奴なのですが・・
  • 講義の欠席が多く、毎回出欠確認の代筆を頼まれる。
  • 試験前は毎回、「講義ノートを貸してほしい」と頼まれる。また、貸したノートの返却も遅く、自分の勉強に支障が出る。
  • 夜遅くに突然自宅(一人暮らし)に訪問され、「今から泊めてほしい!」とお願いされる。etc

一つ一つは大したことはないものなのですが、積み重なると精神的な負担が大きくなりますよね・・・。

もーちゃん

私の利益は全くないですし。

 

そこで、当時の私はテイカーの友人に対し、見返りを要求するようになりました。

  • 代わりに自分の利益になる見返りを要求(ご飯やジュースをおごってもらう、バイトのシフトを代わってもらうなど)
  • 見返りが無い、気分が乗らない場合は断る etc

もーちゃん

当時は意識していませんでしたが、結果的にギブ&テイクのバランスを取るマッチャーとして対応をしていました。

 

結果、次第にテイカーの友人からのお願いが少なくなり、私の負担も軽減されました。

その友人とは程良い距離感、関係性を築くことができ、今でも友人関係は続いています。

もーちゃん

精神的にきつくならない程よい距離感に私は満足しています。

 

なお、本書では、テイカーに対してマッチャーとして対応する際、「3回に1回ぐらいはギバーに戻る」ことをおすすめしています。

なんで??

もーちゃん

テイカーにも時々は見返りを求めずにギブしてあげて、Win-Winの関係性になるチャンスを与えてあげる、ということですね。

 

まとめ

今回は、『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』(アダム グラント(著)、楠木 建 (監訳))を紹介させていただきました。

 

もっとも成功するのはどんな人?

そんな問いに答えてくれるのが本書です。

 

人間の3つのタイプ

  • ギバー(与える人)
  • テイカー(受けとる人)
  • マッチャー(バランスをとる人)

本書では、この人間の3つのタイプを比較し、「どのタイプの人間がもっとも成功するのか。」の答えとその特徴が説明されています。

 

「与える人」(ギバー)こそ成功する

  • 「与える人」(ギバー)こそ成功する。
  • 一方で、ギバーが自分の利益を犠牲にして、相手の利益を優先する行動をすることで、テイカーから利用されてしまうことがある。

つまり、「成功するギバー」と「失敗するギバー」がいる

もーちゃん

では、「成功するギバー」と「失敗するギバー」の違いとは!?

 

成功するのは他者志向ギバー

成功するギバーの特徴

  • みんなの幸せのために高い成果を出す(=「自分」を含めたみんなの幸せを目的に設定している)
  • Win-Winの解決策を見つけられる etc

 

失敗するギバーの特徴

  • 自己犠牲ギバー(自分の利益を犠牲にして相手の利益を優先する)
  • 結果、精神的にも肉体的にもダメージを負ってしまい、燃え尽きてしまう

 

もーちゃん

自分自身の幸せを守ることも大切です。

 

テイカー対策

でも、ギバーがWin-Winを意識しても、自分の利益だけを考えるテイカーが相手だと上手くいかないんじゃない?

相手がテイカーである場合に限り、マッチャーとなって行動しましょう。

  • 相手から何も見返りがない限り、ギブはやめる。
  • 見返りがあれば、同等のギブをする。

もーちゃん

ギブ&テイクのバランスを取るマッチャーとなり、自分自身が辛くならないようにしましょう。

 

いかがかでしたか?

 

私としては、本書の全体を通して、

  • 基本的にはギバーのスタンス
  • 自分の利益も考える、自分を犠牲にしない

というバランスが大切なんだろうな、と感じているところです。

 

ぜひ、実際に本書をご一読いただき、成功する人の考え方を学んで、あなたの成功のために役立ててください!

 

ではでは~

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