こんにちは、もーちゃんです!
今回は、「ドラえもん社会ワールド お金のひみつ」(藤子・F・不二雄)を紹介させていただきます。
リンク
本書は、子供(小学生~中学生)向けの書籍です。
ドラえもんのお金に関する話(漫画)と関係するテーマの解説で構成されています。
お金の成り立ち、お金の役割、銀行の役割、税金、お金の価値、クレジットカードetc
各テーマについて、ドラえもんとのび太たちのお話をもとに、わかりやすく書かれています。
ぜひ親子で読んでほしい作品です。
私としては、特に大人にこそ読んでほしい、と考えています。
なぜなら、ドラえもんのお話が、お金に関する本質を捉えている、と感じるからです。
毎回、のび太たちがひみつ道具を用いて、何らかの失敗をしてしまいます。
一見、
のび太は馬鹿だなー
と思うような失敗なのですが、よくよく考えてみると
あれ?同じことを大人もやってない?
と考えさせられる失敗ばかりです。
もーちゃん
少しリアルでぞっとしますよ。
現在、子供のマネーリテラシーは主に家庭で培われます。
義務教育では、お金に関することはほとんど教えてもらえません。
親のマネーリテラシーが子供のマネーリテラシーに大きな影響を与えます。
もーちゃん
親がお金に関する正しい知識を持っておくことが大事ですね!
これから、本書で私が印象に残った一部をご紹介します。
ぜひ、皆さんも子供と一緒に本書を読んでもらい、お金について一緒に考えるきっかけにしてほしいです!
では、さっそく本題へ。
※本記事は私の勝手な主観で書籍を紹介します。内容や解釈等が異なる点があるかと思いますがご容赦ください。正確な内容は実際の書籍をお読みいただければ幸いです。
目次
「税金鳥」。スネ夫の偽装行為。どう子供に伝えるか。
印象に残った私的ナンバーワンは、「税金鳥」というお話でスネ夫がした偽装行為です。
皆さんは、スネ夫の行動をどう子供に伝えるでしょうか。
そんなことを考えながら読んでいただければと思います。
このお話では、「税金鳥」というひみつ道具を使って、子供たちで「税金ごっこ」を行います。
各自、おこづかいの金額によって税金が徴収
→集めた税金はみんなで決めて使おう!
→集めた税金はみんなで決めて使おう!
というもの。
もーちゃん
累進課税で税金が徴収されるんですね。
このままでは、おこづかいの多いスネ夫は、多額の税金を徴収されてしまいます。
そこでスネ夫は税金を徴収されないように、ママに協力してもらい、偽装行為を行うのです。
【スネ夫がした偽装行為】
●ママにおこづかい全額を渡す(=「ママのお金」という扱いにする)。
●おこづかいを使いたいときは、ママからの「おつかい」という形で、お金を受け取り、使う。
(例:ママに「おつかいとして、プラモデル買ってきて。」と言ってもらい、お金をもらい、プラモデルを買う。)
要は、税金を取られないために、自分のこづかい(利益)ではないように偽装したわけですね。
もーちゃん
わー。大人の世界でもありそうな偽装ですね!
このお話で気になるのが、結局、スネ夫から税金を徴収できない、という点。
スネ夫の偽装行為に気づいたドラえもんとのび太が「税金鳥」に抗議するのですが、
税金鳥
「オツカイニ税金ハトレマセン。」
と、スネ夫の税金徴収を拒否。
結局、スネ夫から税金を徴収できずにお話は終わるのです。
さて、スネ夫の偽装行為について、皆さんなら子供にどう伝えますか?
単純に
スネ夫みたいに偽装行為をしたらだめだよ!
で良いのでしょうか・・・。
ちなみに私なら、こう伝えようと思っています。
もーちゃん
ルール違反(法を犯す脱税)はダメ。ただし、ルールの範囲内で自分を守る(合法的な節税で資産を守る)ことは大切。判断や行動ができるように知識や経験を増やしてたがいいよー。
・・・とは言いつつも、肝心の私がまだまだ知識不足。
もっと勉強しなくてはいけません。がんばります。
「デビルカード」。使い過ぎたのび太の失敗。大人も気をつけて。
このお話では、クレジットカードの使い方について、学ぶことができると思います。
のび太と同じような失敗を、大人でもしがち・・・。
ぜひ大人もお子さんとともに読んでみてほしいお話です。
ひみつ道具「デビルカード」は、
●振ったらお金が出てくるカード(1回300円)。
●1回の使用につき、自分の身長を1ミリ悪魔にあげなくてはならない。
●深夜0時にその日の使用分の身長が取られてしまう。
というものです。
もーちゃん
自分の身長で後払いをするクレジットカードのようなものですね。
「デビルカード」を偶然見つけたのび太。
「デビルカード」の中の悪魔にそそのかされ、「デビルカード」を所有することになります。
最初は、
のび太
少しだけ使ってやめれとけばいいんだ。
と言っていたものの、身長の1、2ミリでは見た目にさほど変化がなかったため、
のび太
あと1センチぐらい使っちゃえ!
その後は、しずかちゃんのために使ってあげたり、ジャイアンら他の人に使われたり・・・
度重なる浪費により、今晩0時にはのび太が消滅してしまうという事態にまで追い込まれてしまいます。
もーちゃん
自分の身長以上に使ってしまったわけですね
さて、のび太の状況。
クレジットカードを使い過ぎて、返済ができなくなる大人と同じですね。
クレジットカードは後払いのため、手持ち金が減らず、精神的負担が少なく感じます。
もーちゃん
のび太と同じで「あと少しだけ」がエスカレートし、使い過ぎてしまう人がいますよね・・・。
大人でもそうなので、子供はなおさらですよね。
しっかりとクレジットカードの仕組みとコワイ部分を伝えていきたいものです。
ちなみに私は「カード決済反対派」ではなく、むしろ推進派です。
キャッシュレス決済(クレジットカード、○○Pay等)を多用しています。
家計簿アプリと各キャッシュレス決済を連携させることで、家計管理が自動化され、手間がかからず便利だからです。
もーちゃん
ポイントも付与されてお得ですし!
これからの未来を生きる子供たちは、キャッシュレス決済が主流になる時代。
のび太の失敗を通して、キャッシュレス決済の気を付けないとコワイ部分を知ってほしいと思います。
ちなみに、このお話でのび太は最後どうなったのか・・・。
ぜひ本書を読んでご確認ください!
もーちゃん
もーちゃん的にはちょっと納得いかないものでした(笑)
お金や物の価値は変動する
本書のお話の中で、「お金や物の価値は変動する」という事実を知ることができます。
大人なら当然この事実は知っています。
しかし、子供から
こども
なんで?詳しく教えて。
と言われると、
うっ・・・。
と、返答に窮する人も多いのではないでしょうか。
本書を読めば「子供が理解できるレベル」で説明できるようになると思います!
本書の「大富豪のび太」というお話では、
のび太がひみつ道具「もしもボックス」を使い、物価が10万分の1の世界にしてしまいます。
「のび太が持っている1万円札はそのままで」という条件付きです。
もーちゃん
のび太は10億円相当のお金を持っていることになります!もしもボックス最強説!
のび太がこの発想に至った経緯は、パパやママの話から、昔の物価が低かった事実を知ったからでした。
また、本書ではたびたび「古銭」のお話も出てきます。
本書のお話を通して、「古銭」は現時点では本来の額面以上の価値がついている、という事実を知ることができます。
さて、子供から
こども
なんで物価が変わるの?なんで古いお金は価格が上がっているの?
と尋ねられたとき、どう答えますか?
もーちゃん
正直、私は「うっ・・。」ってなりました。
今の私なら、「価格は需要と供給で決まるから。」と答えると思います。
●物価が変わる理由
(例えば世の中の景気が良くなった場合)
景気が良くなる→物がよく売れる→価格を上げても買う人が多い(需要↑)→価格が上がる
●古銭の価格が上がっている理由
古銭は数が少なく、珍しい(供給↓)→高い金額を払っててでも欲しがる人も多い(需要↑)→価格が上がる
もーちゃん
他の良い回答がある方は教えていただければ幸いです!
このように、大人はなんとなく理解している(気になっている)けど、言語化が難しいお金や物の価値に関すること。
子供にわかりやすく説明できるよう、理解を深めておきたいものです。
もーちゃん
本書には、子供が理解しづらい「為替」の説明もあるので、おすすめですよ!
まとめ
本書は、お金に関する各テーマについて、
ドラえもんとのび太たちのお話をもとに、わかりやすく書かれています。
大人も考えさせられる内容が多いです。
もーちゃん
ぜひお子さんと一緒に読んでほしい
「税金鳥」。スネ夫の偽装行為。どう子供に伝えるか。
税金を取られないように、自分のこづかい(利益)ではない形にしたスネ夫の偽装行為。
スネ夫の行為について、子供にどう伝えるべきか・・・。
私であれば
「法を犯す脱税はダメ。ただし、合法的な節税は資産を守るために大切。判断や行動ができるように知識や経験を増やしなさい。」
と伝えたい。
もーちゃん
私自身ももっと勉強しなくては。
「デビルカード」。使い過ぎたのび太の失敗。大人も気をつけて。
クレジットカードの使い方について。
クレジットカードは後払いのため、手持ち金が減らず、精神的負担が少なく感じます。
もーちゃん
大人でもついつい使い過ぎてしまうことも多い!
これからの時代は、キャッシュレス決済。
キャッシュレス決済はメリットが多く便利ですが
気をつけておくべきコワイ部分を、子供たちには知ってほしいと思います。
お金や物の価値は変動する
本書で、「お金や物の価値は変動する」という事実を知ることができます。
しかし、
なんで?
と聞かれると、
うっ・・・。
返答に困る人も多いのではないでしょうか。
もーちゃん
私なら、「価格は需要と供給で決まるから。」と答えますが、いかがでしょう。
なんとなく知ってるけど、説明しづらいお金や物の価値に関すること。
子供にわかりやすく説明できるよう、理解を深めておきたいものです。
本書は、お金について、子供と一緒に考え、学びなおすきっかけになる本だと思います。
ぜひご一読ください!
ではでは~